文化

漢語と周辺言語の関係

漢語は世界最大の言語では有り、特にアジアにおけるその影響力は大変大きい。

現在漢字を使っている日本などを除いても、東南アジア各国の言葉の中に漢語を語源とする言葉がたくさん含まれている。
各言葉の比較の為には言語学的に見ても文法、発音等非常に多くのポイントが有り、あそことあそこが血筋が近いの遠いのとは簡単には言えない様だが、ある本を読んだとき、語順の比較に付いて次のような説明が有った。

漢語の語順は主語+動詞+目的語、一方日本語は主語+目的語+動詞。
この点だけで似た言語を探して行くと、日本語式語順の言葉は、日本を東の端に、朝鮮語、モンゴル、北方アジア、中央アジア、チベット語族、ビルマ語族と、漢語を環状に取り巻くように連続して分布している。
一方、漢語式語順は、中国を北端として東南アジア諸国へと繋がっている。
これから見ると、元々は、中央アジア、東アジアの中、北部には日本語式語順の言葉も広く分布していたが、東南アジアと同じ語順を持つ漢語、漢民族の勢力が、文化的に猛烈な勢いで拡大膨張し、これら民族、言語を遠く周辺に駆逐していった(近くの部分は吸収していった)、と推測して良いと思う。